KPTで振り返ったら急成長した件
社会人1年目に上司から「お前は本当何も考えてないな!」と言われたことがあります、どうもnockです。
以前、会社の先輩に「どういうことに対して、どう考えて、どのような結果が出たのか週報を提出しろ!絶対成長するから!」と言われしぶしぶ週報を送っていたところ、「お前は考えてなさすぎる!」と叱咤された経験があるのです。
そんな時、振り返ることで仕事の改善を行うための『KPT』というフレームワークに出会いました。
試しにKPTのフレームワークに従って週報を送り始めたところ、同じ先輩から「俺に週報を送ってる中でもコイツが一番成長してる!皆も見習え!」と言って頂けるようになったので、今回はこの『KPT』というフレームワークをご紹介します。
KPTってどんなフレームワーク?
KPTというのは業務改善のための振り返りを行うためのフレームワークで、「Keep」「Problem」「Try」の頭文字を並べたものです。
それぞれの意味を簡単に説明すると
- Keep(良かったこと)
- Problem(悪かったこと)
- Try(試してみること)
といった内容で、とてもシンプルで分かりやすいと思います。
企業なんかでもプロジェクトの振り返り等に使用されているフレームワークで、隔週に1度チームメンバーで集まって意見を出し合い、メンバー間でKPTを共有するといった使われ方をします。
こうするとどうなるかと言うと
「お前のKeepの内容すげーいいじゃん!俺も試してみるわ!」とか
「お前のProblemだけど、こうしたら上手く行くんじゃね?」とか
「俺たちマブダチ!同じ目標に向かって共に汗を流そうぜ!!」のように
良かったことは仲間に伝染し、悪かったことは仲間に助けられ、良き仲間として同じ目標に歩んで行けると、そういった効果が期待できるんですな。
KPTで振り返ってみよう!
じゃあどうやってKPTで振り返ればいいの?ってところを深堀して行きたいと思います。
KPTのフォーマットはやりやすい形で
実際複数人で行う場合はホワイトボード上に付箋を貼ったりしますが、特にこの方法じゃなきゃいけないという実践方法はありません。
僕が実際にやっていたのは、次のような形で普通にメモ帳に書いたりしていました。
Keep:
・〇〇が良かった。
Problem:
・△△がダメだった。
Try:
・××してみる。
複数人ではメモ帳での共有じゃ逆に面倒ですが、自身の仕事ぶりを振り返る程度ならこんな感じでラフにやってみましょう。
とにかく始めるにあたって一番楽だと思える方法で取り組んで頂ければと思います。
Keepの記載内容
Keepには良かったこと、これから継続していきたいことを書きます。例えば
「気分が良かったので笑顔を絶やさず接客したところ、お客さんも笑顔を返してくれた」
みたいな簡単な内容でも良いです。
ポイントとしては
- 何を
- どのようにしたら
- どのようになった
といったことを必ず明記して、次回も再現できる状態を作ることです。
そういう意味では5W1Hとかを意識すると、より再現性の高い情報になりますが、当てはめるのが面倒臭いという方は最低でも上述した3点は意識して書いて頂ければと。
Problemの記載内容
Problemには悪かったこと、問題点、これから改善すべき点を書きます。例えば
「人気商品だけを棚に陳列したところ、今週の売れ行きが先週の売れ行きより大きく下回った」
みたいな内容です。
最低限書くべきポイントはKeepと同じで「何をどのようにしたらどうなったのか」ということです。
また、「問題は解決するためにあるんだぜ!!」ということで、
解決する前に次の点を考慮した内容が書けるとなお良いです。
- なぜ問題が起きたのか
- 何が原因だったのか
問題解決には問題分析が必要不可欠となります。
原因が特定できなかったとしても、自分なりの考察などを付け加えておくと良いでしょう。
例えば
「人気商品だけを棚に陳列したところ、今週の売れ行きが先週の売れ行きより大きくした回った。」
「月曜日の売れ行きは多少減ったが、週末に向かうにつれて売り上げが落ちて行っている。」
「毎日のように来てくれてた人が週末見かけなくなった。」
「人気商品だけにしたことは、お客から商品を選ぶという自由を奪ってしまい顧客満足度を下げてしまったのかもしれない。」
といった感じでしょうかね。
ここまで書けると、じゃぁTryでは「人気商品以外の商品も並べる」って書いて、来週から品ぞろえを増やそう!というように発展させることができますね。
Tryの記載内容
Tryには試すこと、挑戦することを書きます。例えば
「売上トップを目指すために毎日50件ずつ顧客に電話してみる!」
とかですね。
もうとにかく「やるぞー!」ってことを書いてみましょう。
ちなみにnockが極力書くようにしているのは『Problem』に対する改善策です。
個人レベルの問題って大半はすぐに改善を試せることばかりだと思うので、せっかく問題を出したのであれば極力早めに問題解決したほうが良いです。
問題は積みあがれば積みあがるほど面倒になっていくと思いますので。
KPTの実践はカスタマイズしてお好みで
ここまででKPTの実践方法は解説完了です!
あとはお好きなようにカスタマイズしてKPTで振り返ってみてください。
例えばクリティカルシンキングみたいに「なぜ?」を5回繰り返してKPTの精度を上げるとか、プロジェクトごとに1回やろうとかとか。
振り返りって結構面倒だなぁーと思うことが大半なので、自分のやりやすい方法で試していくのが宜しいかと思います。
僕もしばらく振り返りを行っていなかったので最近また開始しだしたのですが、極力面倒じゃないなーと思える形で実践していこうと思っています。
なので最後は現状のやり方を簡単に共有しますね。
- 毎日終業時に『Keep』と『Problem』を書く
- 週末に『Try』を書く
はい、偉そうに言っておいてこれだけです。
毎日終業時に書いているのは、1週間に1回だと良かったこと悪かったことって結構忘れちゃってるんですね。
そのため、良かったこと悪かったことが短期記憶に残っている内に書いちゃおうぜ!という作戦です。
それももっと精度を上げるのであれば、「思い立ったらすぐ追記する」位のスタンスが良いとも思います。
人間って自動思考による考えを捉えるのが苦手な生き物なうえに、意外とキャッチしてもすぐ忘れてしまうことがあるので。
あとなんでTryだけは週末なのかと言うと、考えるのにそれなりに時間を消費することが多いからです。
終業後はどうしても「帰りたい」メンタルになることが多いので、無理に逆らわずにそのようにしております。
はい、ということで今回の記事はいかがだったでしょうか。
成長のために振り返りをしてみたくなりましたか。え?なってない?
問題解決とか改善とか、自分の頭で考えることで脳の前頭葉にも良かったりするので、是非是非やっていただければなぁと思います。
ちなみに前頭葉について記載した過去記事はこちら
3つ目の記事は『前頭前野』の話ですが、前頭葉の一部なので記載してます。
それではー